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Know-how / 2020.02.14

アンバサダーとは?企業にもたらす様々なメリットを解説

近年、CMなどで「アンバサダー」という言葉をよく耳にするようになりました。大手飲料メーカーが行っている「アンバサダープログラム」をはじめ、企業の募集・キャンペーンなどで一般の消費者にも身近な言葉となっていますが、活用の手法もさまざまです。最近は特にSNSを中心に行われる「アンバサダーマーケティング」という手法も注目を集めており、マーケティングにおいてアンバサダーの存在はますます重要なものとなっています。

今回は、アンバサダーとはどういった存在なのかという基礎知識や、アンバサダーを活用する方法などについて解説していきます。

目次

アンバサダーとは?

アンバサダー(Ambassador)は直訳すると「大使」という意味になりますが、マーケティングにおいては「自社のブランドに対して強い興味関心を持ち、口コミなどの情報配信を積極的に行ってくれる、企業から任命されたユーザー」のことを表します。後ほど説明しますが、ここで重要なのは「企業から任命された人」であることで、何らかの報酬を伴う場合もあります。

ここでは、アンバサダーに関する基礎知識をはじめ、アンバサダーと似た存在である「インフルエンサー」や「アドボケイツ」との差について、詳しく解説していきます。

アンバサダーとインフルエンサーの違い

「アンバサダー」と似ているものに「インフルエンサー」という言葉があります。インフルエンサーは日本語に直訳すると「影響者・影響を与える人」という意味です。

これから転じて、特にTwitter・Instagram・FacebookなどのSNS上で多数のフォロワーを抱え、広範囲に影響力のある人のことを指すようになりました。インフルエンサーは、その影響力を宣伝活動に転換するため、イベントの参加やSNSへの投稿を費用をもらって請け負います。

アンバサダーとインフルエンサーは双方ともに情報発信力を活用し、企業・ブランドの存在を人々へ伝える部分では同じと言って良いでしょう。

ただし、インフルエンサーの場合は、どれだけ多くの人に情報を届けられたかという「数」が重視されやすい傾向にあります。

一方アンバサダーの場合は、届けた数よりも、共感を受けて購買行動に至るユーザーを生み出せたかという「質」の面を重視する傾向があります。

また、インフルエンサーはその影響力を見込んで単発的に発注を受けるケースが多く、金銭の授受も伴う場合が多いですが、アンバサダーは企業から任命を受けて継続的に発信活動を行う存在であり、金銭の授受が発生しない場合が多いのも決定的な違いです。

アンバサダーは「そのブランドを愛しており、心から支援活動を行っている」という点が重要になるため、知名度を活かして様々な宣伝活動を受けるインフルエンサーの特徴とはさまざまな面で異なります。

アンバサダーとアドボケイツの違い

もうひとつ、アンバサダーに類似する存在として「アドボケイツ」も近年注目されています。アドボケイツは日本語に直訳すると「擁護者・支持者」という意味ですが、マーケティングの領域では「自社のブランド・商品を熱狂的に支持して使い、自ら口コミを行ってくれるユーザー」を指す言葉です。

それぞれの違いについて見ていきましょう。まずアンバサダーは、企業から任命され、公式に宣伝活動を行う約束をしているユーザーです。契約を取り交わし、何らかの報酬が提供されることも多くあります。

一方のアドボケイツは、上述のように「そのブランドを熱狂的に支持してくれるユーザー」で、無報酬であっても積極的に自ら企業のブランディングへ関わってくれます。

彼らの多くは「自分の好きなブランドを育てる」「ブランディングに直接関わることができる」ということ自体に意義を感じているため、活動そのものに対して非常に意欲的です。時にはアンバサダーよりも大きな影響力を発揮し、売り上げに貢献することもあり得るため、近年マーケターの間では大きな注目を集めています。

アンバサダーマーケティングが重視される背景

「口コミをする人」に着目して各種キャンペーン・イベントを通じ、「アンバサダー」を増やしていくマーケティング手法を「アンバサダーマーケティング」と呼びます。新規顧客獲得を重視した施策が重視されてきた従来のマーケティング手法とは異なり、既存顧客の拡散力によって新たな顧客の育成・話題活性化を促す点が大きな特徴となっています。

こうしたアンバサダーマーケティングが盛んに行われるようになった背景には、主に2つの理由があります。

情報の氾濫による広告影響力の低下

インターネットの普及やスマートフォンの利用拡大によって、私たちは日常のあらゆるシーンでSNS・Webサイトなど情報に触れることができるようになりました。それと同時に、常にインターネット空間には大量の情報が生み出され、情報の氾濫とも言える状況が起きています。

Web広告に関して、株式会社マクロミルの「スマートフォンレポート No.5」によると、62.4%が「意識的にWeb広告をクリックしたことがない」と答えています。つまり、「生活者の半数以上は広告だけでは実際の購買行動へリーチしない」という結果が浮き彫りになったのです。

生活者が信頼する情報の変化

ニールセンの「広告信頼度グローバル調査」によると、情報ソース別の信頼率は「友人や家族からの推薦」は83%、「インターネット上の消費者の口コミ」は66%に対して、「テレビ広告」は63%、「新聞広告」は60%、「検索連動型広告」は47%、「ソーシャル・ネットワーク広告」は46%と、企業が打ち出した「広告」は相対的に信頼率がやや低くなっています。

このことが示しているのは、従来型の広告手法が通用しにくくなってきているという現実です。この状況を受け、新しい情報発信手法として期待されているのが、アンバサダーマーケティングです。

アンバサダーを活用する際のポイント

自社のブランド・商品を広めてくれる「アンバサダー」ですが、実際に起用を検討する際にはどのような点に注目すると良いのでしょうか。ここでは、「探す」「選定する」「熱量を高める」の3点に絞って、アンバサダーによりよい働きをしてもらうためのポイントを解説していきます。

アンバサダーを探す・集める

アンバサダーを探す際に重要となるのが、自社のブランドストーリーに対して深く共感してくれる人物であることです。さらに、そのブランド・商品を愛用している人物であれば、より理想的なアンバサダー候補となるでしょう。

アンバサダーは長期的に自社ブランドに関する好意的な意見・情報を継続して発信し続けてもらうことになる存在です。一過性のブームではなく心からブランドに対して好意を持ち、企業と協力してブランディングを行える人材であることは、アンバサダーを探すうえで大切な前提条件となります。

アンバサダーを選別する

起用されたアンバサダーと企業は、ブランディングをともに行う「仲間」として長期間付き合っていくことになります。そのため、こうした活動に対する意欲が強く、熱心に質の高いフィードバックを行ってくれる人材を起用する必要があります。一般の顧客と企業の間の橋渡し役として、「顧客目線」の率直な意見をしっかりと自社へ届けることができる資質も大切となります。

顧客目線の有益なフィードバックは、自社ブランドの改善・品質向上へ繋がる貴重な情報源です。新規顧客の獲得・ブランドそのものの長期的な成長を目指すうえでも、しっかりとフィードバックが行える人材を選ぶことが重要なポイントとなります。

アンバサダーの熱量を高める

アンバサダーを集めてからも、継続的な情報発信を促すための工夫が欠かせません。

ブランドに関するキャンペーンの実施、イベントの開催など、さまざまな施策を実施しアンバサダーによる情報発信の機会を提供していきましょう。ユーザーが楽しめる企画であれば、アンバサダーの熱量が高まり、積極的に情報発信をしてくれるでしょう。

さらに、情報発信してもらった内容をコンテンツとしてブランド内で活用すれば、アンバサダーのモチベーションをより高め、次の企画への期待も生まれるといった好循環を生み出すことができます。

アンバサダーが市場への認知向上を加速させた事例

米国でも最大級のハムブランドとして知られるハニーベイクド・ハムは、自社の公式アカウントでアンバサダーのことを「ホームシェフ」と呼び、「ハニーベイクド・ハム ホームシェフ」を募集するキャンペーンを展開。ブランドコンセプトとマッチした応募者を「ホームシェフ」と認定して月に2回無料で各種ハムを提供し、それらの商品を使用した料理の画像・レシピを 「#ハニーベイクドハム」のハッシュタグとともに随時Instagramへ投稿してもらうようにしました。

Instagramは元々画像投稿を主とするメディアで、特に「見映え」を重視するユーザーが多いSNSです。アンバサダーのアカウントでも自主的にさまざまな工夫が凝らされたおしゃれなハム料理の画像が公開され、その見映えの良さからInstagramでの認知度向上に貢献しています。

この流れで、原宿のギャラリーでは国内のインスタグラマーを招いた試食会を実施。実際に商品の味を紹介するだけではなく、「ハニーベイクド・ハム」のブランドストーリーや日本国内では知名度の低いハムを使ったレシピなど、自社ブランドやより美味しくハム料理を楽しむ方法を伝える場を用意したのです。

実際にこの試食会の後、出席者たちは持ち帰ったハムを自宅で調理し、その画像を自身のアカウントで公開。感想も併せて投稿され、日本での「ハニーベイクド・ハム」への認知度を大きく向上させる取り組みとなりました。

まとめ

近年では「アンバサダー」を起用しプロモーションを行う「アンバサダーマーケティング」が世界中のマーケターから注目を集め、また各企業で多くの成果を上げています。ブランド・商品の認知度向上に課題を抱えているケースでは特に、アンバサダーによる情報発信力や質の高いフィードバックは大きな力となるでしょう。

一般の顧客と企業とを繋ぐ、橋渡し役のような存在。そんなアンバサダーの起用を、一度検討されてみてはいかがでしょうか。

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